環境保全活動について

里山管理部会は下田の杜全体の里山景観やそこに生息する動植物の保全のために次の管理活動を行っています。


●環境保全
下田の杜らしい谷津の景観を生かした里山環境保全のための活動として、一般的な管理であるごみ掃除、施設の点検整備などと併せて、昆虫の棲息に配慮した広場の草刈り、樹林地の野草に配慮した林床管理、観察池の水生植物刈り、トンボのための水路の除草、落葉落枝の処理(運搬とチップづくり)などを行っています。

また、利用者の安全対策としてスズメバチの駆除も行っています。


●動植物保全
昆虫等の生きものについては、「虫の楽園」と名付けて昆虫が好きな野草を集めた場所を作ったり、カブトムシの産卵場所として枯れ葉を集めたたい肥場づくりなど、生きものの多様性を高める環境づくりや個体数の増加に努めています。

また、昆虫等は捕獲しても観察後は下田の杜内に開放するよう伝えるとともに、小学生の学習支援では虫取り後はみんなでバッタ広場に開放する活動を行い、生きものの命を大事にする活動をしています。

更に、アメリカザリガニのような外来種は持ち帰らないで、用意したバケツに入れるようにするなど、動植物を「持ち込まない」、「持ち出さない」ように案内しています。

野草の保全については、植生の概況調査や希少種の分布調査等に基づき、千葉県、柏市の希少種のほかに下田の杜独自判断で加えた希少種60数種を保全対象にしています。

これら野草を

  • 絶滅危機の回避
  • 実生の増殖
  • 自生地への復元

を目指し、一般公開していない場所で圃場を設け、維持管理しています。

また、セイヨウタンポポやナガエノツルノゲイトウなどの繁殖が盛んな外来種は根茎から除去するよう活動しています。

環境保全、動植物保全の詳細は調査研究のページをご覧ください。